解体は終わり、現状調査を行います

現場は、床・壁・天井の解体を終え、現状の確認作業にはいっています。

全体の様子がよく分かりますね。
左側ブロックの根太が無い部分は、大引きの方向が違っているため、
方向を取り付け直しを行うために、取り外しています。
この部屋は、以前和室で掘り炬燵がありました。
土間が少し沈んでいるのがその名残です。

クラックもなく乾燥している綺麗な基礎です。
そして、土間はしっかりベタ基礎でした。

元々の設計図ではフーチング基礎でしたから、グレードアップしていますし、
造りもしっかり造られています。

ベタ基礎といってもフーチングの後に土間コンを打ったものではなく、
ちゃんとベースの上に立ち上がりの打設したものでした。

以前の床のフローリング下には捨て張りがなく、フローリングの直張り仕上げであったため、
改修後は合板ステ張りの分、12㎜の段差がつきます。
床補強とフローリングの固定を優先するために、12mmの段差をハンチをつけて
対処します。

仕上げを取り除いた状態

根太が綺麗でしたので再利用を考えていますが、先日の現地に伺った際、
キッチン周辺が15mmほど下がっているということで、根太下の大引きから
高さの修正をすることになりました。
床下全部取り外して束を鋼製束に交換した上で、再度床組を行います。

従前の筋交。上下の端部が釘のみで止められています

筋交は針の一部を欠き込んで釘で留めています

壁の耐震補強として、一つは筋交の金もの補強があります。

既存の筋交が土台や梁に取り付いた部分を、釘にたいして筋交プレートを
上下に新たに取り付けて補強します。

筋交の上下取り付け部分に筋交プレートを取り付けて補強を行っています

この後に、柱の上下に規定の金もの補強も取り付けることになります。
木軸に対しての補強はそれで終えますが、壁の補強もこの後に行います。

次回は、空間全体の追加の筋交の取り付けや、柱・梁等の金物補強に取り
掛かる予定です。
進行度合いによっては、壁の面材補強も行いますので、写真が撮れましたら
掲載いたしますね。

ではまた次回に。

浅野勝義/奈の町

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