解体が済んだ現地で、本格的に工事が始まりました。
まず、基礎をつくる前に地盤の状態をつくります。
現地でのSS式調査の結果によると、表層から50㎝程迄は
全く地耐力の期待出来ない軟弱地盤。
粘土質を多く含む地盤で、地耐力を期待するには表層から
1.5m~2m辺りから下層に耐力地盤が確認できました。
べた基礎でも無理だと判断しましたので、表層改良か杭の
どちらにするかですが、現地は街のど真ん中。
1m近く掘り起こせば隣地に影響することはある訳で、、、
改良杭で決めました。
費用が掛かりますが、救いは改良深さが浅い事でしょうか。
さて、
前回の解体工事の顛末でアクシデントがありました。
建物を撤去した後、基礎を解体していると・・・
地面の下からお宝がざっくざくと‼
…ではなく、瓦や大きな石が出てきました‼
(そう、奈の町事務所もそうでした)
で、緊急ですが撤去作業スタート。
深さは地面下1M程度までで、以前この建物を建てる際に
埋めていたものだと思われます。
この建物を残さずに建て替えを選択したのは正解でした。
撤去ガラは6㎥だったそう。
・・・
で、杭の話に戻ります。
杭工事が始まりました。
敷地の奥にクローラーが見えますね。
クローラーは杭を掘削しながら既定の地耐力が出ている層を
確認して改良杭を打設できるので安心。
なにせ、地盤調査の結果はわずかなポイントですから、実際に杭を
打設している際に地耐力を確認できるのは有り難いのです。
地耐力の無い層に杭を打設しても何の意味もありませんから。
写真はヘッド部分です。
そうそう、
この工事に入ってまたもトラブルがありました。
写真でも分かるかもしれませんが、地盤が大変軟弱です。
ニュルニュルと言うのが的確かも。
当日、クローラーが現地へ入ると、地盤がニュルニュルの為、
機材が傾いてしまい打設が出来ないと連絡が・・・
結果、当日は表層を改良して重機が中へ入れるようにして、
翌日に本工事となりました。
まあ、色々とありますよね。
杭を打設すると、杭の登頂部分を平らにします。
地盤高さと、基礎底板の高さから杭頭の高さを決める訳で、
場所によって杭頭の高さは異なります。
杭工事が進んでゆくと、全体はこの様になります。
まさに穴ぼこだらけですよね。
実際、この位短いスパンで杭を打設するのですョ。
ちなみに杭径は500㎜です。
当日中に杭の打設はすべて終了しました。
次回は地鎮祭になります。
(これ、前回言いましたっけ?)
今度はホントですよ。
浅野勝義/奈の町