“斑鳩町の家”が完成いたしました。
と言いましても外構はもう一息なのですが・・・
内部に限ってなのですが、公開の出来る範囲で
御紹介したいと思います。
現場の用途地域は、近隣商業地域と言いまして
かなり建物が建て混んでいても構わない場所に
指定されている区域です。
その中でも現地は、いくばくかの隙間をもつ
空域があったので、そこから入るお日様の光と
風の通り道、視線の抜ける場所を現地に立って
じっくりと捜し出し、計画を行いました。
現地の様子(2008.6)
![](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/sumai/IMG_1801s.jpg)
ではご紹介いたします。
まず、住まい手さんのこだわりは、
1,お日様の光がたっぷり入ること
2.風が十分通り抜けること
3.夏涼しくて、冬暖かい
4.使いやすい生活導線
5.すっきりとした内装
6.リビングからの中庭と緑
7.行事の出来る和室
8.周り(車の音など)の音が聞こえないこと
9.広く明るいベランダ
10.十分な収納 などでしょうか
まず、リビングから。
少し天井の高くしている部分に、南向きの大型FIXを
取り付けました。
やみくもに南へ大きな開口を設けると、日差しが
暑すぎて辛い窓になってしまいます。
上には大きな庇を設け、日差しの低くなる冬至付近に
室内の奥深くまで入る様に庇の深さを計算しています。
一階部の南側に窓がない理由は、取り付けると真正面に
裏のお宅の勝手口が見えますので壁にしました。
結構この壁があることで、空間的に落ち着きます。
![](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/sumai/IMG_0645Gs.jpg)
午後のお昼時には中庭から見える木の葉がさらさらと
揺れていて、葉の影が和室の畳に映ります。
この写真では中庭に大工さんが木塀を制作組み立てを
してくれているところです。 完成が楽しみですね。
![](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/sumai/IMG_1027s.jpg)
中庭のトネリコ。基礎の段階で植樹しました。
木の葉が夏の暑さを和らげてくれることでしょう。
リビングに入ってきた風は、家の中を通り抜け、
一部は玄関のトップライトへから通り抜けてゆきます。
もちろん、トップライトは可動しますので、玄関ドアは
閉めたままでも大丈夫。
そう、このお宅でも”げた箱内ポスト”は採用しています。
雨の日や寒い日は、外に出ることできませんものね。
![](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/sumai/IMG_1060s.jpg)
コーナー窓。
防火の関係でアルミサッシを使いましたが、コーナー部は
やさしい感じに仕上げました。
![](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/sumai/IMG_0317Rs.jpg)
次回は夜のシーンでもしましょうか。
夜もいい雰囲気ですよ。