実家の山の木を使って建てた家
完成したのは少し前ではありましたが、やっとデータが
整理できましたのでご紹介をさせて頂きます。
まずは設計主旨から。
こちらの住まい手さんは、ご主人のご実家が十津川村にあり
ご実家は山をお持ちでたくさんの杉・ヒノキがありました。
そんなご事情からご実家の山の木を一部でも使って
家を建てようではないか、とのことになりました。
さすがに全ての材料を十津川から下してくるというわけにも
行きませんので、木材の一部としました。
(と言いましてもそれなりの本数でした)
下ろして頂いた材料は、目の届く場所である天井材であったり
大黒柱に中(?)黒柱にも使わせて頂きました。、
また、住まい手さんが肌で直に触れる縁側などの場所に多く
使わせて頂きました。
そして、奈の町のノウハウが細部にまで詰め込まれています。
通風、断熱、気密などの基本だけでなく、意匠デザイン、
暮らしやすさはもちろん、
空間(広さ狭さ高さ低さ広がり)、建具、家具、収納等…
まず建物の外観南面です。
道路からの視線です。
ちなみにこの建物の隣にも奈の町の家が建っています。
二棟同じテイストの家が建っていると・・・不思議ですね。
中庭です
。
敷地が広いので、南側にゆったりとした庭が取れました。
2-3年もすれば植樹がしっかりと茂ってくれますから、ずっと
味わいのある住まいになるでしょう。
計画の基になったのは、十津川のご実家です。
設計中にご実家へ寄せて頂いた際、間取りの参考にさせて
いただきました。
ご両親が来られてもきっと違和感は無いと思います。
東側から
手前は和室です。
縁側の屋根には和室からの出口部分しか軒樋が掛かっておらず、
雨水はそのまま下へ落ちるようになっています。
縁側
軒先から落ちた雨水は、側溝の敷石の中へと落ちる様になっています。
何も必ず樋を付けることが必要ではないし、落ちる雨水も風情に
したいと言う狙いか…
玄関アプローチ
オープンなアプローチの奥に玄関扉があります。
右手は中庭、左手は駐車場になっています。
玄関
いつもの玄関ドアですね。
床は瓦タイル、天井ともあいまって和風テイストに仕上ています。
駐車場
写真手前は、選択物干し兼予備用の車庫スペース。
最大5台が止める事ができます。
北側のデッキ
この場所が夏の至福所になります。
洗濯物干し場にもなりますし、お昼寝の場所にも、子供さんとの
遊び場にも。 ちなみに雨戸を閉めることもできます。