2010年、
あけましておめでとうございます。
今年も皆さんに良いことが雪崩の如く起きますように。
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新年第一回目ですが、昨年の12月までご紹介しておりました
「両親の家」ご紹介の続きで、今回が最終回となります。
今回は設計の[小さなこだわり]を少しご紹介したいと
思います。(私のこだわりも)
まず初めに、やっぱり山桜の大黒柱でしょうか。
この住まいのメインイメージになってますからね。
材木屋さんで3Mの真直ぐな山桜を以前から見つけて
おり、この住まいでこのこを採用しました。
製材して7寸(21cm角)、色合いも美しい。
![](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/sumai/IMG_4432Rss.jpg)
玄関周り
![](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/sumai/IMG_4419Rs.jpg)
玄関はナチュラルイメージで纏めています。
花や人形を飾るスペースとして、下駄箱の上を一部
空けています。
鏡の設置は、奥行き感が出るとのことでお母さん
からのリクエスト。
玄関とホールの段差は15cmとし、靴などを履く為の
腰かけとしてベンチを作りました。
二間続きの和室間に入る建具の鴨居
![](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/sumai/IMG_4429Rss.jpg)
二間を飛ばす鴨居(建具の上枠)は区間が広いので
どうしても弛みがちになりますので大きな材料を
架けることが多くなります。
見ために重く感じられるものを軽快に見せるために
上部でハンチにカットしています。
私がよく使う手法ですが、厚い材料をそのまま見せる
のではなく、厚い材料なんだけど軽快に見せるために
見かけを薄く細工します。
押し入れの中
![](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/sumai/091213s-09.jpg)
奈の町の押し入れの中はずっと一緒でどの住まいも同じ仕様。
板は杉を使います。 壁は調湿できるボード張りで終わり。
杉を使うのは押し入れの中で調湿と呼吸してほしいから。
それだけ。
押し入れに限らずクローゼットも同様の仕様です。
押し入れの中は室内より温度が低くなりやすい空間で、
どうしても結露が起こりやすい状態になります。
ですので出来るだけ呼吸できる素材が必要なのです。
床の間
![](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/sumai/IMG_3991Gs.jpg)
![](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/sumai/IMG_3990Rs.jpg)
落とし掛けは、両面ともはっかけで。
床天井に杉板、掛け軸用の無双四分一の代わりに
織部板を取り付けました。
床柱は末口120径の寂(さび)丸太を持ってきました。
隣は広い仏間となっています。
床を略式にしようと意識して軽快に仕上げました。
奈の町オリジナルのディテールは、その他色々あり
ますが、この位にして内覧会を終わりたいと思います。
ご参加頂いた方、このブログを見て頂いた方、
ありがとうございました。