実家の山の木を使って建てた家
今回で完成内覧の3回目。
最終回になります。
さて前回の話の続きですね。
キッチン奥の家事室(奥さんのスペース)の紹介の前に
リビング横にある和室をご紹介します。
![](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/sumai/IMG_6012Rs.jpg)
大きく開放できる開口と、コーナーにある大黒柱が特徴ですね。
この大黒柱は今回十津川から切り出してきた一番大きなヒノキの
元玉になります。
部屋のイメージは、
“大きな柱を中心に両サイドへ建具が開く・・・”
そんな感じでしょうか。
敷居と畳の間にある床板の一枚板、天井の杉板、濡れ縁の板は
全て十津川から持ち込んだもの。
美しい素材の杉ヒノキ達でした。
持ち込んだ丸太をどのように加工し、どこに使うのか。
無駄に使わないようにするため、使いたいものから順番を決め、
その目的に沿って製材していただきました。
相手は生きている木ですから思うように行かないこともあります。
例えば
大きな一枚板として考えて製材していたものが、いざ乾燥してみると、
反ってしまって使えなくなりました。仕方が無いので濡れ縁に使うことに
なったり、使う当ての無い杉の一枚板が急に使うこととなったり。
実際面倒と言うより、楽しいことばかりでした。
障子を閉めてもやさしい空間になりました。
![](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/sumai/IMG_6017Rs.jpg)
濡れ縁からの感じです
![](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/sumai/IMG_6029Rs.jpg)
さて、家事室でしたね。
家事室はキッチンと洗面所、そして洗濯物干し場との中心に設置しました。
この場所は家事の中心でありながら、そこに奥さんの一人でつろげる空間
にしたいと考えたもの。
実際、完成すると住まい手さんは、
「この家で勉強するのに一番いい場所かも・・・?」
だそうで。
実際に立ってみると、日差しも柔らかく風も通り抜ける場所でした。
隣の洗面所ですが、天板をタイルで作ってみました。
結構かわいらしくてイイ感じです。
![](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/sumai/IMG_6073Rs.jpg)
通り抜けの様子
![](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/sumai/IMG_6083Rs.jpg)
手前が洗面室、中が家事室、その奥の扉の向こうが洗濯物干し場
2階に上がりますと・・・
吹き抜けのホールですね
![](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/sumai/IMG_6107Rs.jpg)
廊下の一部は工事中にブログで書きました、化粧根太を
使いました。
ここに座ると、下から通り抜けてゆく風が気持ちよくて…
一度でも昼寝がしたい!
絶対そんな気持ちになりますよ。
子供室です。
![](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/sumai/IMG_6111Gs.jpg)
今は全開放していますが、3枚の扉で閉めることができます。
当面は遊び場として開放する予定。
子供たちの成長に合わせて部屋の形状を変えることが出来ます。
その際2室に分割することを当初から考えてられています。
その際はまず間仕切りを作り(ちゃんと下地が入っています)、
3枚の建具の内2枚を使って建具の配置を変えると、
両引き戸の2室が出来上がります。
収納は、2階にタンスと洋服、大容量のバスケット収納があり、
室内に置く家具は無いようにしています。
当然ですが、まだまだ入る屋根裏収納もあります。
まだまだご紹介したいところは沢山ありますが、この辺りで終了したいと
思います。
完成後の住まいの様子は、奈の町のHPにてご紹介致しますね。
近日アップしますのでお楽しみに。
住まい手のMさん、ありがとうございました。