奈良にUターン 両親と隣り合う快適な住まい
外壁下地モルタルの様子です。
構造面材アミパネルの上に防水紙、ラス+立骨を組み、モルタルを塗りこんで
乾燥させます。
しっかり乾燥させずに仕上げを塗ると、割れを呼びますので時間を掛けて
乾燥させる必要があります。
側面側です。
奈の町はイメージカラーでもある土色の配合は、特に決まっている
訳ではなく、奈の町事務所の外壁を見本として各建築会社さんに配合
して頂きますが、常に同じ色が出る訳ではありません。
きちんとした配合比率をもって調合すれば良いのでしょうけど、
色合いと風合いが好きですので、各社で色見本を制作して頂いて
決めています。
それでも外観を見て頂いただけで「奈の町の家」と認識して頂けるのは
とっても嬉しいです。
色見本を制作して頂いて、見比べしているところです。
微妙に色あいが異なりますね。
こちらの住まいは一番左端のちょっと濃い目に決まりました。
外壁を仕上げた後に現地へ伺いましたところです。
カメラの露出もありますし、天気が曇りなのもあって、ちょっと色あいが
違う様に写っているかも。
側面に廻りますと、掻き落とし仕上げの済んだ部分と、掻き落とす前の
分部がありました。
左側の平家ブロックは、掻き落とし前。
右側の2階建ての部分は掻き落とし済の様子です。
ちなみに足場の上の人は左官屋さん。
この表面は、掻き落とし前の塗り上げたところ。
表面がつるりとして少し光沢がありますね。
吹付仕上げなんかもこんな感じの光沢感があります。(あまり好きではないですか)
表面から少し水が引き始めた頃、表面を掻き落とし始めます。
掻き落としを終えた面です。
如何でしょうか。
まだ水の引き始めている所とそうでない部分があるために
少し斑ではありますが、光沢が無くなりました。
表面の石粒を落とすことで凹凸が出来、ここに光が当たることで
陰影が出来て独特の風合いが生まれています。
最近は外部仕上にサイディングが多く、昔のような左官屋さんの
仕事が無くなりました。 特に掻き落とし仕上げを採用している
現場はとっても少ないと思います。
私がこの仕上げがとっても好きなのは、父親が左官屋であったことも
影響があったのかもしれません。
この風合い、好きですね。
土色の外壁を見ると心が落ち着きます。
奈の町に来て頂く住まい手さんも、きっと私と同じこの質感が良いと感じて
来て頂いているのでしょう。
板張り仕上げ以外は、どの住まいもこの仕上げで完成しているうちに
いつの間にか奈の町のカラーになりました。
浅野勝義/奈の町