浅野勝義[一級建築士・宅地建物取引士・2級FP技能士]が住宅設計30年100件以上のスキルや経験を、建築や不動産、資金計画など発信しています。バイヤーズエージェントとしても活躍中!

解体工事が進んでいます。

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【60代になって街で暮らす家】

今月になっていよいよ工事着工が始まりました。 今後の工事の流れは、

まず初めに現況建物を解体します。
更地になったところで地鎮祭を行います。
地盤改良(杭工事)を行います。
基礎工事を行います。
建て方(上棟)を行います。
となっています。

ではまず初めに現状建物の紹介からいたします。

現場は近鉄奈良駅近くの住宅密集地で、前面道路は4Mを少し切る広さ。
工事をするにおいて問題なのは、そこへ侵入する経路(道路)が また狭い道路になっています。
狭いうえに道路の角が狭い・・・
重機がここに入るだろうか。

現地建物正面

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まず現状建物の概略をご説明します。

構造等は、木造2階建て(実際は3階建てにリフォーム済)住宅、
建築時期は昭和51年頃。 築40年と言うところ。

中はそれなりにこだわった作りになっています。

外観は洋風。 正面建物内に駐車場を組み込んでいます。

1階の玄関部間口方向はすべて開口部ですので耐震性は全く期待できず。
また、2階建ての屋根を改修して3階部分を増築しているので現状では
安全性が確保できない状況と判断しました。

計画の方向性は、解体撤去の上、平家暮らしが出来る住まいを新たに建築する
ことになります。

 

現状建物の内部も少し紹介します。

玄関を室内へ少し入ったところ。2階への階段が見えます。
昔にあった定番の、玄関に階段がある家ですね。

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階段奥にある部屋です。

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ここは昼間でも真っ暗です(笑) フラッシュ無しでは写りません。

ダイニングキッチン

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L型キッチンですね。(メーカーは不明・・・)
大きなテラス戸があるのですが、全体に暗いですね。

そのテラス戸、裏の庭に出たいのですが鍵が壊れているようで開かない。
四周に隙間だらけなので住んでいた方はきっと寒かったでしょうね。
1階の仕上げは、床はCF、天井はジブトーン、壁はモルタルペンキでした。

 

2階にはこだわったような和室がありました。

また、奥には天井まで抜いた洋室もありました。

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既存の建物はこれくらいです。

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これから解体工事に掛かります。

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建物全体に防塵用のシートが張られました。 外部はまだ手付かずですが、
内部から解体が始まっています。

その様子を少しお見せします。

2階の和室まわり。

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建具・畳・棚等を撤去したところ。 床に穴を空けて、その下にトラックが受けいる状態。
上からポイポイ落として行く感じでしょうか。
職人さんは今からチェンソーで欄間と鴨居を切断するところ。

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中の部屋。
窓はあるがやはり真い。 正面の柱をよく見て欲しい。

柱の一番上

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柱は上の梁に届いていないのが分かりますか?。
宙ぶらりん。

筋交いも所々に入れられています。 サイズは25mm x 75mm。
建基法では、引っ張りは15mmx90mm以上、圧縮は30mmx90mmとなっており、
断面の寸法不足。
また、筋交い端部の緊結方法だが、釘は1本、又は無いものが多くみられた。
釘は

下の2本以上を欲しいと思いますが、無いものは全く駄目ですね。
写真の筋交いは調べてみましたが釘が見当たりませんでした。

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外部周りの仕様は、
外部 ラスモルタル/バラ板/木軸(グラスウール込み)/バラ板/ラスモルタル 内部
の仕上げ順となっています。

外部にクラックが入ると雨水が侵入しますので、
既に水が浸入している部分が多く見つかりました。
入っていたグラスウールはカビで真っ黒です。

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後日。
解体も大詰め。

大きな重機が入り、入り口付近にあった建物は無くなっています。
奥の辺りで作業をしているようです。

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現地は建物が残っている部分が台所部分のみになっています。
上階はほぼ無くなりました。

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残材の木部は分別されてトラックに積まれています。

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下の写真ですが、土台部分のみが残っています。
左手のボルト部分をよく見ると、アンカーボルトのナットが
無い部分があるのを見つけました。

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よく見かけるのですが、基礎を打設してアンカーボルトを田植え方式で差し込んだ後、
ボルトが自重で沈んでしまい、土台を深く削らないとボルトを留めることが出来ないなんて
ことがよくあります。

私はこれがダメで、必ずアンカーボルトは固定してからコンクリートを打設するように
お願いしています。
ただ、この方式を今もやっている業者さんはあるのではないでしょうか。

※田植え方式とは、立ち上がり部コンクリートを打設した後、コンクリートが少し硬化したところで
上からアンカーボルトを差し込んでゆくという方法。 稲を植える感じを言うのでしょう。

写真は、ボルトを留めるナットが見えますが、ボルトが出ておらず、ナットも見当たりません。
当初から無かった(ボルトが出ていないので留められなかった)のか、ナットが外れた
のかと想定しますが、座金のある土台がかなり彫られており、ボルトの出が無いので、
もしかしたら建築当初から無かったのかもしれませんね。
ただ、古い建物の場合、ナットが外れてしまっているケースは意外に多くありますよ。

最後は土間基礎のコンクリート撤去があります。

時よりですが、基礎の下にガラが埋まっている場合があります。
例としては、奈の町の事務所もそうでした。
約1Mくらいまで、ブロック塀のガラが埋まっておりました。
杭の工事中に分かったのですが、一旦杭工事を停止して、ガラの撤去を行いました。
撤去を終えた後、杭工事を再開した経緯があります。

以上、解体の様子を紹介しました。 この後は上棟式の様子になると思います。

では、次回まで。

 

 

浅野勝義/奈の町

 

 

株式会社 奈の町
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