“傾斜地に建つ家” 完成しました1

傾斜地に建つ家が完成いたしました。

奥行きがなく、また急な傾斜をもつこの敷地。
一般的には道路面にフラットになるように、高い擁壁を
つくるのでしょうが、擁壁に掛ける費用を建築へ持って
行きたくて、この斜面のまま、2階建ての住宅をポンと
はめ込んでみました。

はめ込み方は、道路面からは平屋建てとし、斜面の向こう
側から見ると2階建てに見えるように、1階分を地面に埋めて
見たわけです。 もちろん斜面ですから地階は半分が丘に
向いて開くわけです。

それが出来たのも、敷地が南に面して開かれているのが
ポイントでしたね。 明るいですから。

それがこの住まいのコンセプト。
難しかったのは、敷地の中で建てる事のできる空域が矩形
になっていない事。

この形状に合わせて建物の角度を112度に開いています。
設計も大変でしたが、施工する側も大変だったと思います。
建築中もいろんな事がありました。
いろんな経験もさせて頂きましたが、出来上がればそれも
思い出になりました。

では、完成した建物のご紹介を致します。
(細部のこだわりは内緒。ご了承下さいね)


まず今回は、1階部分から。

玄関を入るとすぐ横に更衣室があります。
ここでホームウェアから外出着へのチェンジを済ませます。
ここには住まい手さんのアイデアが満載。

詳しくお見せできないのがまことに残念・・・



はじめにお話しましたが、この建物は ” く ” の字のように
112度の角度を持って折れています。
玄関はその丁度折れた場所にあり、動線を考える上で
廊下の様な無駄な空間が最小になる設計。
玄関の中に入ると、その空間の天井の高さに驚きます。
そしてこの明るさにも。
ところで天井にあるガラスこの写真は何だと思います?



実はお手洗いの天井部であり、ここから明かりが降ってくる
ようにしています。
次に 更衣室(+α)の上階にはロフトがあります。
ロフトはこのような感じ。
ここから一階の空間すべてが見渡せます。
こうやって見ると、不思議な空間でしょう?



最後は茶の間。
まだ畳が入っていませんが、ここが茶の間です。
段差を利用した収納もそうですが、この場所からの
見晴らしも最高。
ここからそのままバルコニーに出ることも出来ますから、
見晴らしのよい空間でバーベキューもたのしそう。
人目をまったく気にしないプライベート空間です。



リビングからの建具はいつもの解放サッシ。
木製の建具を四枚、戸袋に収納して全開放ができます。
(戸蓋がちゃんと後で付きますよ)
これが気持ちいいんですよねー!



ところで、この現場は風通しがよく、と言いますか・・・
良過ぎて現場は寒いくらい。
建物は気密断熱住宅ですから冬は暖かく、夏涼しい住宅に
なるでしょう。
次回は階段を下りて地階です。
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