今回は、事務所の玄関ドアについている引手の話です。
取り付けてから4年を過ぎ、表面も色がかなり退色して白っぽくなって
きています。
この材料は無垢のウォルナットから削り出したもので、奈の町の家では
度の家も木製ドアと同様の引手を取り付けています。
退色して白っぽいのは、時間が経てばどの家も多かれ少なかれ
似たような状態だと思います。
でも、白っぽいからと言って木が腐っている訳ではありません。
そこで、このドアの引手を綺麗に元に戻す事にしました。
奈の町の住まい手さんも、ぜひ参考にしてください。
ちなみにプロでなくとも全然問題ありません。
是非、ご自身でされるのをお勧めします。
![奈の町事務所](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/2020/02/ji_DSC06251T.jpg)
現状の写真を撮り忘れてしまいました。
まずはペーパー掛けから始めます。
実際は表面を綺麗にふき取って、引手の取り付け根元部分からドア本体に
養生テープを貼っておくことをお勧めします。
そうしないとどあ本体もペーパーを掛けてしまう事になりますから。
(私は養生テープを貼り忘れています)
サンドペーパーですが、私は400番てのものを使いました。
きちんとするなら、もう少し粗目から順に細かくすると更にツルツルになると
思います。 結果的に400番でもそれなりに綺麗に上がります。
広葉樹ですのでペーパーを掛けると白く粉が吹いた様になってきますので
全体が白くなるまでしっかりと掛けてください。
注意点は、木目の方向にペーパーを掛けるようにするとツルツルになります。
それと、木端にペーパーを巻いて擦ると早く作業が進みます。
仕上は手で引手の形状に合わせて仕上げます。
![奈の町事務所](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/2020/02/ji_DSC06254T.jpg)
この粉を綺麗にふき取ります。
私は軍手で拭いています(仕事が雑です・・・)
![奈の町事務所](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/2020/02/ji_DSC06256T.jpg)
手で触るとツルツルしているのを確認すれば、これから塗装を掛けます。
あくまで自分でメンテ(いつでも自分で塗り増し可能)出来る事と、直接雨が
掛からない場所であることから、ウレタン系の塗料は使わずに、木に優しい
浸透性の塗料を使います。
ご存知、キヌカですね。
![奈の町事務所](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/2020/02/ji_DSC06258T.jpg)
ティッシュか綿の生地に塗料を含ませて、擦り込むように塗るのがコツです。
床を塗る時と同じ要領です。
べったり塗るのはNGですから注意してください。
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塗り込むたびに深い色になって行きます。
これ、ぜひ体験してください。
![奈の町事務所](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/2020/02/ji_DSC06261T-1.jpg)
ウォルナット本来の色になりました。
当初はこんな色だったのですね。
![奈の町事務所](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/2020/02/ji_DSC06262T.jpg)
左側が室内、ドアを挟んで右側がメンテ済の引手。
室内側の引手と色合いもピッタリ合いました。
![奈の町事務所](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/2020/02/ji_DSC06263s.jpg)
今回はメンテナンスの回になりました。
可能ならこんな感じで、奈の町の家に使われている自然素材の
メンテについて紹介してゆきたいと思います。
お楽しみに。
浅野勝義/奈の町