浅野勝義[一級建築士・宅地建物取引士・2級FP技能士]が住宅設計30年100件以上のスキルや経験を、建築や不動産、資金計画など発信しています。バイヤーズエージェントとしても活躍中!

リフォームで段差解消工事と同時にやるべき階段改修

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リフォームで段差解消工事と同時にやるべき階段改修
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リフォームで段差解消工事と同時にやるべき階段改修

古民家改修時に行った新たな階段設置

 

リフォーム工事で大切な改修項目として、段差の解消があげられます。

家の中を掃除する際に、掃除機が敷居やドアの沓釣りに当り、とっても邪魔だと
思ったことがありませんか?

「なんでこんな邪魔なものがあるの?」

まして、室内を車椅子で移動しようとしたり、高齢の方が移動するのに、微妙に邪魔な
高さなんですよね。
実際に高齢の方の転倒の原因としても上位に上がっています。
この段差、家の中にあると修行以外の何物でもありませんよね。

リフォームで一番初めに解消したい沓摺や敷居の段差ですが、実際に工事を行うと
問題になるのが階段になるのです。
後でその理由も説明しますが、大抵の住まいにある階段はとても急な勾配になって
います。
この機会に階段を緩い勾配へと変更する事も対象にして頂くのをお勧めします。
後半では上り易い階段についても解説したいと思います。

 

床の段差がとても邪魔

初めに、フローリングと和室の段差となる敷居があります。
高さの違いは、ホールやリビング等 フローリングの床と和室の畳との段差です。

そもそも洋室と和室の仕上げ材の厚さは違います。
畳は畳床を入れると50~55mm程の厚さで、フローリングは12~15mm厚さである事
から、この差が敷居の段差として出てきます。
その差の寸法は35~45mm厚さの敷居がフローリングの上に乗る様に納めます。
(実際に載せると敷居の下に隙間が出来るのでフローリングを抑え込むように加工)

この原因は、下地を造る際に段差を造らず、フラットに(根太まで)造った事が原因。
初めから仕上の厚さを見込んで下地から段差を付けておけば、フラットにすることが
出来ます。
敷居も床似合わせて沈めてしまえば可能で、床をフラットに造るのであれば普通
その様に設計しますし、その様に施工して頂きます。

原因は下地の高さを変えるのが面倒なだけなのですかねぇ。。。

昨今は、やはり下地をフラットで造るのですが、畳側の厚さをフローリングの厚さと
同じ15mmで制作すれば、フラットになります。 そう言う商品もありますから。
昔は15mm厚の畳はありませんでしたからね。
まあこれも下地に段差を付けないで施工できるためなんですが。

 

急な階段の架け替え

床の高さを改修する為には、畳の下地を下げる事でフラットにすることが出来ますね。
(下地からすべてやり替える必要がありますが)
しかし、畳を下げても敷居も同時に下げる必要があり、敷居は柱に噛み込んでいます
ので、柱に削り跡が残ります。 それに敷居を下げると障子や襖の寸法が変わってしまい
再利用出来なくなります。

そう言う理由から洋室の床を上げる方法が採られます。高い所に合わせると言う事です。
本当は全て床の下地からやり替えるのが一番良いのですが、コストが大きく掛かります。

さて、畳の高さに床の高さを合わせるとどんな問題が出来るのか。

1.玄関から床への上がり寸法が高くなります。
2.2階への階段の1段目だけが低くなります。

どちらかと言えば、2の階段が問題になります。
1段目だけが低いのはとても問題で、初めの1段だけ寸法違いは感覚が違うために
ケガになる可能性が高くなります。

そこで私は階段の架け替えをお勧めします。
既存の階段の多くは45度を超える急な階段が殆どです。 中には梯子に近いものも
あったりします。
この機会に緩い勾配の階段へと架け替える事で、ケガを減らすだけでなく、2階への
繋がりが良くなり、近く感じられるはずです。

 

リフォームで段差解消工事と同時にやるべき階段改修

登り易い階段とは?

建築基準法では、階段についての寸法が決められています。

住宅の階段は、踏面150mm以上、蹴上230mm以下、有効幅750mm以上と決められて
います。
実際にこの階段を造ると、とても急で怖いですし危ないと感じます。
でもこれが階段としての最低基準です。
これより緩い階段にしてくださいという事です。

上り易い階段の計算式がある

上り易い階段の計算式とは、
蹴上x2 + 踏面 = 600
この数字に近いと、上り易いと言われています。

貴方のお住いでは如何でしょうか。
ちなみに奈の町事務所の階段は、蹴上195mm、踏面235mm、蹴込30mmですから
(195×2)+235 = 625mmとなりました。

私の尊敬する、吉村順三先生は

吉村先生は、蹴上寸法と踏面寸法を「足して一尺五寸(45㎝)を基本としている。
と仰っていたそうな。

 

まとめ(階段の話)

階段は緩ければ緩いほど良いと言うものではありません。
しかし、急な階段は談を踏み外してケガをする原因となる可能性が高くなります。
登り易く、降り易い階段にすることは、良い事があっても悪い事はありません。

それと、可能でしたら直階段ではなく、廻り階段で途中に休憩スペースとなる
広い部分があると、もし足を滑らせてもそこで止まることが出来ます。
直階段ですと足を滑らすと1階まで止まりません。
危険回避の一案として心にとめて頂くと良いのではないかと思います。

 

浅野勝義/奈の町

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