それぞれの個性を大切にして家族が快適に暮らす家
棟上げの作業は、前日から始まりました。
朝、現場に伺いますと、既に1階の柱が建ち始めています。
梁の仕口の組み立て作業をしているようで・・・
この加工は、追っ掛け大栓継ぎと言い、うちの事務所ではプレカットであっても
継手はこの加工か、台持ち継ぎで継いで頂く様にお願いしています。
大変な作業ですが皆さん対応頂けるのに感謝です。
実際に取り付けられた様子です。
組むと自然にきちっと締まる様に造られています。
こういった加工を見られたことがありますか?
手刻みですと普通に使う加工ですが、プレカットでは出来ません。
それだけ複雑で、二つの材料が一体化していると言えるでしょうね。
基礎の外観です。
よく見て頂けると、地面の少し上でコンクリートが継がれているのが分かりますか?
ラインがありますよね。
実際にここで打ち継ぎをしているのですが、とっても綺麗に打設されています。
実は美しく打設するのはとても難しく、上から立ち上がり部分を打設する際は、
継いでいる部分にゴミがあったり、バイブレーターをしっかりかけない為に隅々まで
コンクリートが廻りこまないで石ころがポロポロ見えて(ジャンカといいます)いたりと
難しいのです。
特にうちはシロアリ対策のためにコンクリートは打ち放し仕上げにしていますので、
基礎屋さんの腕に依存します。
また今回はエコキュートの基礎とデッキの基礎も一緒に打設してもらいました。
後打ちするとどうしても別々に沈下することが多く、エコキュートの自立が不安定に
なってしまうものですから。
これは外部周りの基礎の内側です。
土台の下に敷き込まれた気密フィルムと、土台の両側から漏れた気密充填用の
気密充填材ですね。
実は土台の下には減震パッキンが仕込まれており、その両側に隙間の出ない様
充填しているのです。
最上部の母屋を繋ぐ登り梁を取り付けているところです。
1本1本大工さんが梁の上に乗ってはめ込みます。
落ちないようにドキドキしますが、当のご本人はスタスタと動いてられます。
午後4時頃、全ての柱・梁材が組まれて、これから上棟式となります。
御幣を上げて上棟式は無事完了しました。
これからは定期的に現場の監理が始まります。
浅野勝義/奈の町