土地探し。それでもほしい、景観の良い場所

土地探し。それでもほしい、景観の良い場所

今回は土地探しにおいて、住まい手さんはどんな土地を探しているのかをテーマに書いてみました。

奈の町の住まい手さんで土地探しの際、一番人気は”景観”の良い所です。
逆に駅近の物件や交通の便の良い所を希望される方は少ないですね。

私も事務所の土地探しでこだわっていたのも景観でした。ただ、景観の良い所は事務所をするのには不便な場所が多く、人が来れない場所を選ぶことが出来ない訳で。

そんな時、偶然幹線沿いの物件を見つけたので購入に至りました。

家づくりでは、どなたもその土地を手に入れるまでのストーリーがあります。

土地探し。それでもほしい、景観の良い場所

土地探し。それでもほしい、景観の良い場所

景観の良い場所とは?

1.見晴らしの良い所

そうです、これ一番先に出てきますよね。眼下に見渡す夜景や景色を持つ家はそうそうありませんから。
崖地になっている土地から見える景色が気に入って購入を決めた住まい手さんもいます。 当然、建築は難しいのでお安く購入できまして、特殊な敷地形状に合わせた建築が出来た経緯があります。ただし、建築費は割高になります。

2.緑の樹々が視界に広がる所

大きな公園に隣接する場所や、堤防沿いの並木のある場所、遊歩道沿いの土地、森の中の別荘地ですね。
窓から見える景色の中に緑あふれる景観のある土地は貴重です。個人的には公園に面する場所が好みです。

3.視界の広がる所

敷地の周りが田園(田畑)に囲まれている所、池・川の畔、山の景色が一望できる場所、そして奈良には無いですが海の臨める場所ですね。
イメージ的には敷地の周りが開けている場所です。 無さそうに見えますが奈良では意外に見つかります。 難点は相対的にそういった場所は交通の便が悪い。

4.街並みの好い所

古くからある街並みが残る地域で、奈良では”ならまち”や”今井町”、”明日香村”などがそれにあたるでしょうか。 ならまちがお好きで探した住まいもありました、思い返すといくつか設計をさせて頂きました。
古い町並みはどこか懐かしい趣があって良いものですよね。

景観の良い場所のメリット

〇何より気持ちが良い。気持ちが落ち着く。
〇自然と共存している感がある。
〇住まいだけでなく、土地に特別感がある。

景観の良い場所のデメリット

〇条件に合う物件が少ない
〇見晴らし系の良い所は住宅地の外れに近い所なので交通の便が悪い。
〇見晴らしの良い場所は自然災害時に影響を受けるリスクがある。

見晴らしの良い場所は、注意して頂きたいことがあります。

見晴らしの良い土地は、地形上、急傾斜地にあるか周りの敷地より高台にあることが多く、その為に自然の風雨や自然災害の影響を大きく受け易い場所でもあります。

住宅の足元地盤が崩落したり、裏山からの土砂災害、そして高台にあるが故の強風による雨漏りのリスク等が考えられます。 海沿いですと景色は素晴らしいですが台風の風だけでなく塩害もあります。。

隣家の屋根を超えた視界を確保するという事は、それだけ高低差がある場所だという事で、敷地高低差を埋めるために作られた擁壁が安全であるかの確認はとても重要です。

実際に私は不安定な擁壁(石積みや間知石積み)があるのをたくさん見てきましたし、確認出来ないために擁壁を造り替えたこともあります。

まとめ

住まいを建てるにあたり、多くの方が景観の良い土地を探しています。
たくさんの方が求めるという事は手に入れ難い訳ですよね。

景観、それも見晴らしを求める土地はどうしても急傾斜地であることが多く、リスクがあることを理解して購入する意識を持つ必要があります。

リスクがあると言われても、それでも景観の良い所が欲しい。
この気持ち、よく分かります。
安全性も必要であれば、見晴らし以外の景観のよい土地を探すのもアリだと思います。

住まい手さんで実現している方はいます。
ずっと探してられた方、ずっと昔からそこで住んでいた方、何気なく購入した方。
手に入れられる経緯は違いますが、住まい手さんはその場所にご縁があったのでしょうね。

  • URLをコピーしました!
目次