浅野勝義[一級建築士・宅地建物取引士・2級FP技能士]が住宅設計30年100件以上のスキルや経験を、建築や不動産、資金計画など発信しています。バイヤーズエージェントとしても活躍中!

住宅のプランニング方法(考え方編)

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住宅のプランニング方法
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住宅のプランニング方法

 

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プランニングってどうするの?

住まいの設計を行う際、一番初めに行うのがプランニングですね。

昨今では住まい手さんが御自身でプランされたものを持ってこられることも
見かける様になりました。

御自身で、”こんな家にしたい” そんな思いで計画されるのでしょう。
プランをするのがとっても楽しいのでしょうね。
その気持ち、よく分かります。

プランニングには実はコツがあります。
御自身で自宅のプランを考えられる場合、是非参考にして下さい。

今からそのプランニングの方法をご紹介したいと思います。

考え方は6つぐらいあるでしょうか。(まだまだ有りますが)
それでは順にお話致します。

 

 

プランニングの方法(考え方)

 

こだわりの実現

『現在の住まいで何を解決したいのか、どんな暮らしがしたいのか、
それを解決すること、実現する事』が家づくりの最大の目的だと思っています。

これはプランニングをする上で一番初めに考える事で、最重要ポイントだと思います。

私は、プランニングを始める際にはまず、こだわりを列記してみて、
その中で最もこだわりたいものから順位を付けて、上位のものから順に
こだわりを解決する計画を行います。

これをしないと折角家づくりをしたにも拘らず、満足出来る結果に繋がりません。

 

広さ

家づくりのプランニングには、適切な広さについてを考える必要があります。

実はプランの要望で広さを最も希望する人は一定数いるのですが、これは設計をする上で、
問題があります。それは、

〇建築コストが上がる
〇冷暖房効果が悪く、光熱費が高くなる
〇将来使わない部屋が沢山余ってしまう

実際の所、住むだけならそんな広さは必要ありません。
確かに、子供が成長するまでは広さが一番必要な時期ではあります。
しかし、今だけを考えて家を考えない事が大切です。20年もすれば、子供達は巣立って行き、
その家には夫婦2人だけになるのです。それからの方が人生長い訳で。

プランニングは、個室を沢山作る様な細切れの部屋を作らず、その時(時代)に合わせて間仕切りや
使い方を変えられる様なフレキシブルに使える様な計画をお勧めします。

 

動線

動線計画には生活の動線と家事の動線、そして第3者の来客者の動線があります。
動線の話は皆さん聞かれる機会も多くありますから、あまり難しい話はやめておきます。
特に伝えたい事は、家事動線なのでこれをお話したいと思います。

家事動線を考える

キッチン・調理のブロックと、洗濯・物干しブロックへの行き来するルートを最短にすると
家事がとっても楽になります。

〇キッチンの作業性・・・食材等のストック、調理、盛り付け、ゴミ置き場、ゴミ出し。
これが一連に流れるととっても楽になると思います。
キッチンでの作業は、料理の出来る方がその流れを体系化すると使いやすくなるでしょう。
〇洗濯場から物干しの作業性・・・脱衣、洗濯、物干し(室内・室外)、取り込み、収納。
これも一連での作業が望まれます。
昨今では花粉症の問題もあって、屋内干のみで屋外には干さない家庭も出てきました。
屋内物干しスペースが重要になってくるのかもしれませんね。

家事動線を考えるにおいて、プランニングする人も家事をしていることが大切だと思います。

開口部

開口部は明かりや換気の出来る場所であるだけでなく、住まいの中で一番熱が外部と出入する部分です。
断熱性の向上を考えると、開口部は出来るだけ小さくするのが有利になります。

そう言う意味では窓だけでなく、壁の大切さも知ってもらいたいと思います。
壁が沢山あると言う事で、メリットがあります。

〇耐震性の向上に繋がる
〇断熱性能が上がり室内の温度をコントロールしやすくなる。
〇壁に囲まれると心の安心感が得られる・・・閉鎖とは意味が違いますよ。

開口部を多く採ると言う事は、その反対ともいえる訳ですね。
要はそのバランスが大切です。
開口部ばかりの家や、壁ばかりの家というのもちょっと悩ましいですね。

 

収納

収納で一番初めに行う事は、所有しているものの情報集めになります。そして同時にやっておく
べき事があります。 それは、新しい家に持ってゆくものと処分する物を分けることです。
この二つに尽きます。

具体的には、
〇残すものと処分するものを決める
〇残すべき家具や家電の寸法を採寸する
〇それを収納すべき場所を決める

プランニングでは、必要なものを必要な場所に配置する。それだけです。

注意点としてですが、今あるものを処分せずに全て持ち込むのはやめた方が良いです。
半分は処分するつもりで頑張りましょう。
増やすのであれば新居に入ってから置く場所を決めて買い足せばよいのです。

 

敷地の特性

プランニングは机上で考えるだけでなく、現地を見て敷地の特性を上手く使う事で
愉しいプランニングになります。
また、一般には敷地の中で住いの計画を考える訳ですが、敷地の中だけでなく敷地の外の
条件を取り入れる事も大切なのです。
そんなお話です。

1.同じ間取り(パッケージの間取り)は存在しない

敷地の条件は全て違う訳なので、パッケージの間取りは当てはまりません。敷地の間口が
合うからこのパッケージを選ぶなんて、ダメですよ。
同じ敷地は存在しない訳ですから、敷地によってプランが全て違うのは当たり前です。

2. 敷地の周りをよく見て外部を住まいに取り込むことが大切です。

〇緑(樹)…敷地の内外にある樹(植樹も含む)の大切な住まいの要素です。
〇視線の通り抜け…周りに家が立て込んでいても、一部視線の抜け目部分があります。
〇風の通り道…現地に立っていると風が通る道を感じる事があります。そこに窓を付けるのです。
〇視線や敷地高低差…敷地の高低差も室内の視線隠しには有効です。上手く組み合わせましょう。

これらを上手く取り入れる事が出来れば、個性ある住まいへと変わります。

3. 敷地の中で一番気持ち良いと感じたところをリビングにしましょう。

敷地に立って一番気持ちの良い場所にリビングを採っちゃいましょう。
それが北向きでも構わないと思います。
例えば北側のリビングテラスやデッキはとっても快適です。 南側は庇が無いと夏が特に
暑すぎて辛いのです。 その点、北側は影となって気持ち良い場所になります。

 

 

まとめ

プランニングの方法は6つに大別されます。

1. こだわりを実現すること。

2. 広さについて。将来は二人(夫婦)になります。

3. 開口部。窓は熱が一番出入する所。省エネを考えると小さい方が良い。

4. 動線。特に家事動線がポイント。

5. 収納。必要なものを必要な場所に。そして処分が大切。

6. 敷地の特性。敷地の一番良い所をリビングに。

これらを上手く取り入れて、プランニングして下さい。

 

次回は、このプランニングの実務を考えています。
参考にして下さい。

 

浅野勝義/奈の町

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