「不動産(中古住宅)の建物調査」 ってどんな事を調査するのでしょうか?
中古住宅の建物調査とは何を使って調べるのでしょうか?
また、インスペクションというのがありますが、これとは違うのでしょうか?
了解しました。
では、具体的に説明します。
中古住宅の建物調査は何を使ってどんな調査をするのか説明します。
中古住宅を調査するには、様々な機器を使って調査します。
レーザー墨出し器、含水率計、クラックスケール等を使い、その他サーモグラフィーも確認しながら調査を行います。
■レーザー墨出器
壁やむくりや柱の傾斜を測定。また、床の傾斜を測定(6/1000以下)します。
■含水率計
床下の湿度を図ります。 具体的には床下の土台周りの木材の含水率を測ります。
湿気が多いとシロアリや木部の腐敗が多くなり易いために確認が必要です。
また、床下の調査の際に、床が下がっている原因も調べます。
■クラックスケール
基礎コンクリートにクラックが入っていた場合のクラックの幅をチェックします。幅0.3mm以上、深さ4mm以上の「構造クラック」と呼ばれるひび割れが発生している場合は、基礎を補修が必要です。
■打診棒
外壁や防水等の浮き具合などを音で確認します。
■床下の給排水管
古くなると劣化による漏水が考えられるので点検します。
■雨漏り等
サーモセンサーなどを用いて進行中の雨漏りの確認を行います。また、目視で雨漏り跡などを確認します。
■サーモグラフィ―
赤外線サーマルカメラを使う事で、壁の表面温度の変化を測る事が出来ます。通常の光と比べ、遠赤外線は物体をすり抜けるという特徴を持っています。このような特性ゆえにサーマルカメラは断熱材の不足部分や冷気の吹き出し口、結露による断熱材の落下部分や天井付近の漏水チェックも確認ができます。また、外壁周りの筋交いの有無等を確認する事も可能です。これは耐震診断の資料にも使用する情報となります。
ナラスミカの中古住宅の建物調査とは
インスペクションの調査内容に加えて、サーモセンサーを使う壁内部の調査も調査項目に含めていますので、よりリフォーム工事の見積もり精度が上がります。
オプションにより、耐震診断・耐震補強、そしてプランニング提案も行います。
ちなみに、インスペクションとは、
建築士などが第三者の立場で住宅の状況を目視にて確認して報告する業務で、買主のリスク回避に効果的です。
利点は施工会社でなく第三者ですから利害なく現状の建物の様子を注文主に診断結果を伝える事ができます。 ただし、目視による検査ですのでその範囲は限定的です。
建物調査の真の目的は、リフォーム費用の予算建てをするため。
ナラスミカの中古住宅の建物調査は、調査内容を総合的に判断して、建物の劣化度合いを判定します。 これらの判定内容から見える建物評価書に記載し、グラフ化して見やすく作成します。
最終的に専門家の注意点等、アドバイスを加えます。
ところで、
中古住宅の建物調査をするのは、何のためにするのでしょうか?
劣化具合を判断して、リフォームするのにどれ位の改修範囲があるのかを予測することで、購入した場合、物件とリフォームで総額幾ら位必要か、それにより購入するべきかどうかを判断する資料なのです。
この建物を買っても良いのか。
それを知るために建物調査を行なうのです。
勿論正確な金額が出る訳ではありません。 この調査はどの範囲までを改修する必要があるかを見極めるためで、それが分かれば外枠の建物図と改修部分を示し、施工会社へ概算見積を依頼します。
そうすればかなり現実に近い改修価格が分かるのです。
見積もりする施工会社も大体どれ位掛る? と言われても、何を修繕するのか、どこまで補修するのか、どの様に変更したいのかが分からず見積もりは出来ませんからね。
そう考えますと、建物調査を先にせずして中古住宅を買うというのは、全体の費用が幾らになるか分からないまま購入する事を意味します。
中古住宅を買ってリフォームする事になった当初は、新築よりお安く家を手に入れたいと思ったのではありませんか。
解体・建て替えを考えていないのであれば、建物調査は必要です。
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